不安を捨て切れるものじゃねーわ
怪しい電話が来たよ。「どーゆー事?」えっと、女の人。「知り合い以外?」勿論。「えー、凄く判別し難っ」着信履歴を見れば?
「そりゃ、番号は分かるわ。用件は?」パパ御在宅って?「何と?」今、お留守。「ただのセールスじゃ?」さあ、分かんない。
「はあ、母を困らせんで頂戴。少し焦るわ」そんな程度で?「いくら子があれど、いつまでも不安を捨て切れるものじゃねーわ」不安?
「つっこまず、流して頂戴。浮気とかほら色々」大丈夫だと思うけど。「何故?」ダディは凄く素敵な人よ。
「…」マミー?「そうね。凄く親切、配慮・分別出来た、紳士に思う」ニコッ!「だからこそ騙されやすく、不安もある訳」
「困ったね。純粋な人間ほど騙され、婆扱いされる。一体どう生きていく事が、賢明と言えるのか」小学生に、そんな事を話されても。
「あら御免ね。うっかりしてたわ」もー、ママったら!「ふふ、ご飯にすっか」うん!